TypeScript 入門: 構文集
こんにちは @jedipunkz です。 TypeScript の学習を進める中で構文を網羅的に理解する必要性を感じてサンプルコード作成を作成し動作確認した上で構文集を作成しました。この記事では TypeScript の主要な構文をまとめたいと思います。 ※ 気が向いたときに新しい構文が出てきた際に更新し続ける記事にしようと思っています。 目次 1. 基本的な型システム プリミティブ型 型注釈と型推論 TypeScript 拡張型 リテラル型 型アサーション 2. 複合型 配列とタプル オブジェクト型 ユニオン型とインターセクション型 列挙型 Discriminated Unions 3. 関数 関数の型定義 関数のオーバーロード 4. インターフェース 基本的なインターフェース インターフェースの継承 5. クラス クラスの基本 アクセス修飾子 継承と抽象クラス 6. ジェネリクス ジェネリクスの基本 型制約とユーティリティ型 7. 型エイリアス 8. モジュール エクスポートとインポート 9. 高度な型機能 型ガード 高度な型演算子 インデックスシグネチャ ユーティリティ型の拡張 Mapped Types 条件付き型 10. 高度な機能 デコレーター 名前空間 基本的な型システム プリミティブ型 プリミティブ型は JavaScript の基本的なデータ型です。TypeScript ではこれらに型注釈を付けることで型安全性を確保できます。 boolean 型 - 真偽値を表します。true または false のいずれかの値を持ちます。 number 型 - 数値を表します。整数・小数・16 進数・2 進数・8 進数すべてこの型で扱います。JavaScript と同様に内部的にはすべて浮動小数点数として扱われます。 string 型 - 文字列を表します。ダブルクォート、シングルクォート、バッククォート(テンプレートリテラル)で記述できます。 null 型と undefined 型 - 値が存在しないことを表します。null は明示的に値がないことを示し、undefined は値が未定義であることを示します。 bigint 型 - Number.MAX_SAFE_INTEGER を超える大きな整数を扱えます。末尾に n を付けて記述します。 symbol 型 - 一意で不変の値を作成します。オブジェクトのプロパティキーとして使用されることが多いです。 // 基本的な型 const dogName: string = "Buddy"; const dogAge: number = 3; const isDogHungry: boolean = true; console.log(dogName); // 出力: Buddy console.log(dogAge); // 出力: 3 console.log(isDogHungry); // 出力: true // null と undefined const location: null = null; let age: undefined = undefined; console.log(location); // 出力: null console.log(age); // 出力: undefined // bigint と symbol const weight: bigint = 9007199254740991n; const id: symbol = Symbol("unique"); console.log(weight); // 出力: 9007199254740991n console.log(id); // 出力: Symbol(unique) 型注釈と型推論 型注釈 (Type Annotation) は変数や関数に明示的に型を指定する機能です。: 型名 の形式で記述します。型注釈によりその変数や関数が扱える値の種類を明確にできます。 ...