TypeScript 入門: 構文集
こんにちは @jedipunkz です。 TypeScript を学習するためのサンプルコード集を作成しました。実行可能なコードとして整理しています。本記事では TypeScript の主要な構文を網羅的に紹介していきます。 ※ 継続的にメンテする記事にしようと思います。新しい構文等出てきたら追記していきます。 基本的な型システム TypeScript の型システムは JavaScript に静的型付けを追加し、コンパイル時に型エラーを検出できます。これにより実行前にバグを発見でき、開発効率と品質が向上します。 プリミティブ型 プリミティブ型は JavaScript の基本的なデータ型です。TypeScript ではこれらに型注釈を付けることで型安全性を確保できます。 boolean 型 - 真偽値を表します。true または false のいずれかの値を持ちます。 number 型 - 数値を表します。整数・小数・16 進数・2 進数・8 進数すべてこの型で扱います。JavaScript と同様に内部的にはすべて浮動小数点数として扱われます。 string 型 - 文字列を表します。ダブルクォート、シングルクォート、バッククォート(テンプレートリテラル)で記述できます。 null 型と undefined 型 - 値が存在しないことを表します。null は明示的に値がないことを示し、undefined は値が未定義であることを示します。 bigint 型 - Number.MAX_SAFE_INTEGER を超える大きな整数を扱えます。末尾に n を付けて記述します。 symbol 型 - 一意で不変の値を作成します。オブジェクトのプロパティキーとして使用されることが多いです。 // 基本的な型 const dogName: string = "Buddy"; const dogAge: number = 3; const isDogHungry: boolean = true; // null と undefined const location: null = null; let age: undefined = undefined; // bigint と symbol const weight: bigint = 9007199254740991n; const id: symbol = Symbol("unique"); 型注釈と型推論 型注釈 (Type Annotation) は変数や関数に明示的に型を指定する機能です。: 型名 の形式で記述します。型注釈により、その変数や関数が扱える値の種類を明確にできます。 ...