Quantum Network ノードの分散・冗長
こんにちは。Grizzly がリリースされてから暫く経ちました。今回は Folsom リリース まであった Quantum ノードのボトルネックと単一障害点を解決する新しい機能につい て評価した結果をお伝えします。 Folsom までは Quantum L3-agent が落ちると、その OpenStack 一式の上にある仮想マシン全ての通 信が途絶える Quantum L3-agent に仮想マシンの全てのトラフィックが集まりボトルネックとなる。 という問題がありました。Folsom リリース時代にもし僕が職場で OpenStack を導入す るのであればこれらを理由に nova-network を選択していたかもしれません。 nova-network は compute ノードが落ちればその上の仮想マシンも同時に落ちるが、他 の compute ノード上の仮想マシンの通信には影響を与えないからです。もちろん仮想 ルータ・仮想ネットワークの生成等を API でユーザに提供したいなどの要望があれば Quantum を選択するしかありませんが。これに対して Grizzly リリースの Quantum は 改善に向けて大きな機能を提供してくれています。L3-agent, DHCP-agent の分散・冗 長機能です。 下記の構成が想定出来ます。ここでは Network ノードを2台用意しました。それ以上の 台数に増やすことも出来ます。 +-------------+-------------+-------------------------- Public/API Network | | | +-----------+ +-----------+ +-----------+ +-----------+ | | | | | | |vm|vm|.. | | controller| | network | | network | +-----------+ | | | | | | | compute | +-----------+ +-----------+ +-----------+ +-----------+ | | | | | | | +-------------+-----)-------+-----)-------+-----)------ Management/API Network | | | +-------------+-------------+------ Data Network L3-agent の分散は仮想ルータ単位で行います。それに対し DHCP-agent は仮想 ネットワーク単位で行います。 ...