vyatta で UPnP 接続

Vyatta を自宅ルータで使い始めて感じたのは、PS3 などのゲーム機や IP 電話など UPnP 接続が必要なことがあるってこと。ただ Vyatta は UPnP に対応していないので、 どうしようかと思っていたら、有志の方が作ってくれたソフトウェアがあり、うちでも これを使うことにした。今回はその方法を記していきます。 https://github.com/kiall/vyatta-upnp 上記のソースを取得して生成するのだが、vyatta 上で構築する環境を作りたくないの で、私は Debian Gnu/Linux マシン上で行いました。Ubuntu でも大丈夫だと思います。 debian% sudo apt-get && sudo apt-get install build-essential debian% git clone https://github.com/kiall/vyatta-upnp.git debian% cd vyatta-upnp debian% dpkg-buildpackage -us -uc -d 一つ上のディレクトリに vyatta-upnp_0.2_all.deb という .deb ファイルができあがっ ているはずで、これが UPnP パッケージファイル vyatta-upnp_0.2_all.deb です。 次に vyatta 上での作業。packages.vyatta.com から libupnp4 と linux-igd を取得、 その後先ほど生成した vyatta-upnp_0.2_all.deb を vyatta 上に持ってきてからイン ストールします。 vyatta# cd /tmp/ vyatta# wget http://packages.vyatta.com/debian/pool/main/libu/libupnp4/libupnp4_1.8.0~svn20100507-1_amd64.deb vyatta# wget http://packages.vyatta.com/debian/pool/main/l/linux-igd/linux-igd_1.0+cvs20070630-3_amd64.deb vyatta# scp ${DEBIAN}:/${SOMEWHERE}/vyatta-upnp_0.2_all.deb . # 先ほど生成したファイル vyatta# dpkg -i libupnp4_1.8.0~svn20100507-1_amd64.deb linux-igd_1.0+cvs20070630-3_amd64.deb vyatta# dpkg -i vyatta-upnp_0.2_all.deb これで設定が可能になりました。設定してみます。 ...

vyatta で自宅ルータ構築

自宅ルータを Vyatta で構築してみたくなり、秋葉原の ark でマシンを調達しました。 Broadcom の BCM57780 チップが搭載された NIC がマザーボード J&W MINIX™ H61M-USB3 だったのですが、Vyatta.org によると Broadcom の NIC が Certificated Hardware に載っていなくて心配でした。まぁ定評のある NIC メーカだから動くだろう と楽観視していたのですけど、案の定動きました。vyatta.org の Certificated Hardware にコミットしたら “user tested” として掲載してもらえました。 http://www.vyatta.org/hardware/interfaces こんな感じに見えています。 # dmesg | grep Broadcom [ 3.284646] tg3 0000:03:00.0: eth0: attached PHY driver [Broadcom BCM57780](mii_bus:phy_addr=300:01) [ 3.524122] tg3 0000:05:00.0: eth1: attached PHY driver [Broadcom BCM57780](mii_bus:phy_addr=500:01) 今回は、基本的な設定 (PPPoE, NAT, DHCP) 周りを記していきます。 環境は… +--------+ | Modem | +--------+ | | pppoe0 +--eth0--+ | vyatta | +--eth1--+ | 192.168.1.0/24 +----------+ | |192.168.1.10 +--------+ +--------+ | CPE | | DNS | +--------+ +--------+ として記します。 ...

Mosh を使う

今週/先週?、Hacker News で取り上げられた Mosh を自宅 と会社で使い始めた。SSH 代替なソフトウェアで、SSP (State Synchronization Protocol)over UDP で動作している。MIT が開発したそうだ。 動作は、クライアントがシーケンス番号と共にデータグラムをサーバに送信し、同期し 続ける。クライアントがローミングし IP アドレスが代わる等した時、以前より大きい シーケンス番号と共に正当なパケットが送信されたとサーバが認識した場合のみ、サー バは新しいソース IP アドレスを新たなクライアントだと認識する。もちろん、この場 合のローミングは NAT 越しの IP 再アサイン時やクライアントのネットワークインター フェース切り替えやノート PC を新たな無線アクセスポイント配下へ移動した場合も同 様に動作する。めちゃ便利やん。Mosh は SSP を2経路持ち、1つはクライアントからサー バへユーザの打ったキーの同期を取る。もう一方はサーバからクライアントへで、スク リーンの状態をクライアントへ同期を取るためだ。 つまり、ノート PC やその他モバイル機器の IP アドレスが変わったとしても接続性は 担保され、また ノート PC のスリープ解除後にも接続性は確保され続ける。また、UDP で動作しているので、フルスクリーンの vim や emacs 等での再描画の遅延等も起こり にくそうだ。あと Ctrl-C 。TCP だと、キータイプがサーバプログラムに伝わらない状 況はプログラムプロセスが混雑しているとよくあるのだが、SSP over UDP での Ctrl-C はそういうことが無いそうだ。 また、認証機構は SSH に任せているので sshd は引き続き稼働させておく必要がある。 mosh は接続する先のユーザが一般ユーザ権限で動作させるプログラムでしかない。つ まり mosh daemon は必要ないようだ。 実際にインストールしてみた。Mac の場合、homebrew で ...

debian sid on thinkpad

ノート PC を購入するといつも Debian Gnu/Linux sid をインストールするのだけれど も、X Window System や InputMethod をインストールして利用し始められるところま での手順っていつも忘れる。メモとしてブログに載せておきます。 console 上での ctrl:caps swap 設定 取りあえずこの設定をしないと、何も操作出来ない。Caps Lock と Control キーを入 れ替える設定です。 /etc/default/keyboard を下記のように修正 XKBOPTIONS="ctrl:swapcaps" 下記のコマンドで設定を反映。 % sudo /etc/init.d/console-setup restart sid の sources.list 設定 Debian Gnu/Linux をノート PC にインストールする時は必ず sid を入れます。新し目 のソフトウェアを使いたいから。 deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ unstable main contrib non-free deb-src http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ unstable main contrib non-free 下記のコマンドで dist-upgrade % sudo apt-get update % sudo apt-get dist-upgrade iwlwifi のインストールとネットワーク設定 買うノート PC はいつも ThinkPad。大体 intel チップな Wi-Fi モジュールが搭載さ れているので、iwlwifi を使う。 ...

switching screen->tmux

長年 Gnu screen 愛用者だったのだけど完全に tmux に移行しました。 愛用している iterm2 との相性も良く、好都合な点が幾つかあり移行する価値がありました。 ただ、サーバサイドでの利用は諦めました。問題だったコピペ問題をクリアしている tmux のバージョンが Debian sid から取得出来たのだけど、まだまだ完成度高くなく..。 よって、Mac に tmux をインストールして作業するようになりました。インストール方法はこれ。 予め https://github.com/mxcl/homebrew/wiki/installation に したがって homebrew をインストールする必要あり。 % brew update % brew install tmux インストールしたら .tmux.conf の作成に入る。prefix キーは C-t にしたかった。screen 時代から これを使っていて指がそう動くから。 # prefix key set-option -g prefix C-t またステータスライン周りの設定。色なども自分で選択すると良い。 # view set -g status-interval 5 set -g status-left-length 16 set -g status-right-length 50 # status set -g status-fg white set -g status-bg black set -g status-left-length 30 set -g status-left '#[fg=white,bg=black]#H#[fg=white]:#[fg=white][#S#[fg=white]][#[default]' set -g status-right '#[fg=white,bg=red,bold] [%Y-%m-%d(%a) %H:%M]#[default]' # window-status-current setw -g window-status-current-fg white setw -g window-status-current-bg red setw -g window-status-current-attr bold#,underscore # pane-active-border set -g pane-active-border-fg black set -g pane-active-border-bg blue UTF-8 有効化やキーバインド設定等は… ...

github.com で octopress 構築

pages.github.com は github.com の WEB ホスティングサービスです。これを利用して octopress のブログを 構築する方法をメモしていきます。 まず、github.com に “${好きな名前}.github.com” という名前のレポジトリを github.com 上で作成します。 レポジトリの作成は普通のレポジトリ作成と同じ方法で行えます。しばらくすると “${好きな名前}.github.com のページがビルド出来ました” という内容でメールが送られてきます。 pages.github.com によると、レポジトリページで “GitHub Page” にチェックを入れろと書いてありますが、情報が古いようです。 2012/03/20 現在、この操作の必要はありませんでした。 次に octopress の環境構築。 octopress は、jekyll ベースのブログツールです。markdown 形式で記事を書くのですが、emacs や vim 等 好きなエディタを使って記事を書けるので便利です。最近 “Blogging with Emacs” なんてブログをよく目にしたと 思うのですが、まさにソレですよね。エンジニアにとっては嬉しいブログ環境です。 まずは、rvm の環境構築を。octopress は ruby 1.9.2 以上が必要なので用意するのですが rvm を使うと 手軽に用意出来るので、今回はその方法を記します。 参考 URL は http://octopress.org/docs/setup/rvm/ です。 まずは準備から。私の環境は Ubuntu Server 10.04 LTS なのですが、下記のパッケージが必用になります。 % sudo apt-get install gcc make zlib1g-dev libssl-dev 下記のコマンドを実行すると、rvm がインストールされます。 ...

cocoa な emacs インストール

Carbon な API は排除していくべきと Apple も言っているようですし、自宅も会社も Cocoa な emacs を使うようになりました。 その手順を書いていきます。 ソースとパッチでビルドも出来るのですが、homebrew 使うとメチャ楽なので今回はそれを使います。 homebrew は公式サイトに詳しいことが書いてありますけどインストールがワンラインで済みます。 あと、事前に AppStore で Xcode を入れてください。 % /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.github.com/gist/323731)" だけです。 そして Cocoa な emacs インストール。 % brew install --cocoa emacs % sudo mv /usr/local/Cellar/emacs/24.1/Emacs.app /Applications/ 以上です..。簡単すぎる。先人たちのおかげですね。 次は時間見つけて anything.el のことを書こうかなぁと思ってます。 参考 URL : http://mxcl.github.com/homebrew/

conky statusbar

上の画像は conky というツールのキャプチャです。 conky は x window で使える linux マシンのステータスを文字・グラフ描画で表現してくれるツールです。 透明にしたりグラフ表示を派手にすることも出来るのだけど、わたしは上図のようにステータスバーとして使ってます。Window Manager に openbox という素っ気ないものを使うようにしてるので、これ自体がファイラーもステータスバーも無いんです。なので conky を利用して ‘時間’, ‘バッテリ残量’, ‘AC アダプタ有無’, ‘ネットワーク使用量’ 等を表示してます。 deviantart に rent0n86 さんという方が投稿した作品があって、それをこちょこちょ自分用にいじって使ってます。 debian gnu/linux な GUI 環境があれば… % sudo apt-get conky-all % cd $HOME % wget https://raw.github.com/chobiwan/dotfiles/master/.conkyrc で、この環境を作れます。 表示する内容は環境に合わせて修正すると楽しいです。幅は minimum_size パラメータで合わせてください。 パラメータ一覧は、公式 Wiki サイト に正しい情報が載っています。 話変わるけど、enlightenment 17 が完成度高くならない理由ってなんなのでしょうかね? 16 を愛用していただけに残念。